新幹線を利用する際、乗車券と特急券の2枚が必要です。
乗車券は、出発駅から到着駅までの基本運賃をカバーするもので、例えば静岡県の安倍川駅から東京駅までは、通常列車で約3時間半の所要時間がかかります。
この長い距離を新幹線で短縮したい場合、基本運賃に加えて特急料金が必要となり、その特急料金を支払うためのチケットが特急券です。
先ほどの例えでいうと、安倍川駅から静岡駅までは乗車券を使用し、静岡駅で新幹線に乗り換える際には、新幹線専用改札で乗車券と特急券を提示すれば乗車が可能になります。
この記事では、新幹線利用時に2枚のチケットが必要な理由と、改札をスムーズに通過する方法を説明します。
新幹線チケットが2枚必要な理由
新幹線の利用には、乗車券と特急券がどちらも必要です。
乗車券は普通列車だけでなく、新幹線の自由席や指定席にも使用できますが、新幹線や特急列車への乗車には別途特急券が必要になります。
乗車券の役割
乗車券は、JRが定める特定区間の旅行に必要な運賃を支払うためのチケットで、在来線から新幹線まで、どの列車にも適用されます。
例えば、大阪から東京まで移動する場合、乗車券の料金は、どんな電車(または新幹線)に乗っても、どの席に乗っても(自由席でも指定席でも)、関係なく一定です。
特急券の役割
特急券は、新幹線や特急列車(のぞみ、ひかり、こだま、成田エクスプレス、やくも、あずさなど)の利用に必須のチケットです。
在来線と違い、これらの速く、快適な列車に乗車するためには、通常の乗車券に加えて特急券が必要だということは冒頭でもお伝えした通りです。
ちなみに、新大阪から東京などの長距離を移動する際には、乗車券と特急券が一枚にまとめられることがあります。
この統合チケットは、取り扱いがより簡単です。
次に、駅の改札をスムーズに通過するためのチケットの使い方について説明します。
新幹線でのチケットの使用方法
新幹線を利用する際に最初に戸惑うのは、改札でのチケットの使い方かもしれません。
ここでは、初めての方にも分かりやすく乗車券と特急券の使用方法を解説します。
大阪から東京までのケースで解説
例として、大阪のJR駅から東京のJR駅まで新幹線を利用する場合を考えます。
必要なチケットは以下の二種類です。
- 乗車券:大阪市内の任意のJR駅から、東京都区内の任意のJR駅までの乗車券
- 新幹線特急券:新大阪駅から東京駅まで
乗車券は、始発駅から目的地の駅までの全区間に渡って必要ですが、特急券は新幹線区間のみで使用します。
「大阪市内」や「東京都区内」という表記は、それぞれの市内の任意のJR駅間で自由に乗り降りできることを意味します。
改札でのチケットの使い方
以下は、大阪から東京までの新幹線利用時の改札でのチケットの使い方です。
- 大阪のJR駅から出発する時は、まず乗車券のみを改札機に挿入します。
- 新大阪駅で新幹線に乗り換える際には、乗車券と新幹線特急券を一緒に改札機に挿入してください。チケットは読み取り後に返されますので、受け取りを忘れないようにしましょう。
- 東京駅に到着後、在来線に乗り換える必要がある場合は、乗車券と特急券を改札機に再度挿入します。この時、特急券は回収され乗車券だけが返却されます。
- 東京都内の最終目的駅で下車する時は、乗車券を改札機に挿入して駅を出ます。
東京駅で乗り換えをしない場合(東京駅が目的地の場合)は、そのまま出口の改札で、乗車券と特急券を同時に改札機に挿入することで出ることができます。
初めて使う時は少し複雑に感じるかもしれませんが、何度か利用することでスムーズに行えるようになりますよ。
まとめ
新幹線を利用する際、必要となるのは乗車券と特急券の2種類のチケットです。
この記事では、これらチケットの使用方法と改札での操作について解説しました。
乗車券は、通常の列車用ですが、新幹線や特急列車に乗車する場合は、乗車券と特急券の両方が必要になります。
以下は、改札でのチケット利用の手順をまとめたものです。
1. 在来線を利用して新幹線の駅へ向かう際は、乗車券だけを改札機に通します。
2. 新幹線に乗り換える時は、新幹線の改札で、乗車券と特急券を重ねて改札機に挿入する必要があります。
3. 新幹線から在来線に乗り換える時も、乗車券と特急券を改札機に挿入しますが、この時点で特急券は回収され、乗車券だけが返却されます。
自動改札の操作が不安な場合は、駅員にチケットを見せて操作を確認してもらえます。
これにより、新幹線を利用した移動がスムーズかつ快適に行えるでしょう。