水っぽくなってしまったホワイトシチューの調整方法は?

ホワイトシチュー

ホワイトシチューは、寒い時期や特別な機会に、家族や友達を喜ばせる料理の一つです。

しかし、シチューが思ったより水っぽく仕上がってしまうこともあるでしょう。

もちろん、ルーを加えて解決するならそれでよいのですが、味はちょうど良いのに水っぽくなってしまった場合は、水で溶いた小麦粉でとろみをつけることで簡単に調整できますよ。

バターがあれば、バターと小麦粉を練って加える方法も、とろみと同時に豊かな風味が加わるのでおすすめです。

この記事では、水っぽくなってしまったシチューにとろみをつける方法と、水っぽくなってしまう原因について解説します。

水っぽいシチューの簡単な改善法

シチューが思いの外水っぽい場合でも、ちょっとした工夫で美味しいとろみを取り戻せます。

以下の手順をお試しください。

小麦粉でとろみを足す

小麦粉は、手軽に使えるとろみ付けの定番材料です。

まずは小麦粉と水を1:3の割合で混ぜ、ダマがなくなるまでしっかりと泡だて器で混ぜます。

この水溶き小麦粉を火から下ろしたシチューに少しずつ加え、混ぜ合わせます。

その後、再び弱火で数分間煮ると自然にとろみが生まれます。

入れすぎには注意しましょう。

片栗粉を使う際のポイント

小麦粉がない場合は、片栗粉でとろみをつけることができます。

片栗粉は、少ない量でもとろみがつきやすいです。

水と片栗粉を同量で混ぜた水溶き片栗粉を、煮ているシチューに徐々に加えてください。

一度に多くを加えるとダマができやすくなるので注意しましょう。

また、片栗粉は冷めるととろみが減るので、食事までに時間がある場合は、温めたタイミングで加えるようにすると良いでしょう。

バターと小麦粉でシチューにコクととろみを加える

フランス料理に欠かせない基本技法、ブールマニエは、バターと小麦粉を均等に練り合わせて作ります。

これをシチューに加えることで、深いコクと滑らかなとろみを生み出すことができます。

室温で柔らかくしたバター1大さじに対し、小麦粉1大さじを加えて、粉っぽさがなくなって滑らかになるまで混ぜ合わせます。

これを、火を止めたシチューに加え、全体が均一に混ざるようにかき混ぜた後、再び弱火で加熱すると、風味豊かなとろみが加わります。

チーズで風味豊かなシチューを作る方法

チーズを使って、シチューの風味ととろみを手軽にアップさせることができます。

ピザ用チーズやスライスチーズを適量加え、よくかき混ぜて溶かしましょう。

粉チーズは溶けやすく味調整もしやすいです。

チーズを加えることで、一層リッチで濃厚な味わいのシチューになりますが、チーズの塩分により味が濃くなるため、味見をしながら加える量を調整することが重要です。

煮詰めてとろみを出すシンプルな方法

煮詰めてとろみを出すシンプルな方法もあります。

焦げ付かないように注意しながら、弱火でじっくり煮込む必要があります。

時折かき混ぜることで、シチュー全体に熱が均一に行き渡り、美味しいとろみが生まれます。

具材によっては、あまり煮込まない方が良いこともあります。

例えば、これ以上煮ると、ジャガイモがとろけてしまいそうな場合には向かないかもしれません。

ホワイトシチューが水っぽくなるのはなぜ?

シチューが水っぽくなる原因はいくつかあります。

次回のシチュー作りの参考にしてくださいね。

野菜の水分が過多な場合

多くの野菜には水分が含まれているので、具材の種類や量によっては、思ったより水分が出ることがあります。

人参やじゃがいもと比べ、白菜のような葉物や、玉ねぎからは水分が出やすいです。

加える水の量を減らしたり、玉ねぎやズッキーニなど、水分を多く含む野菜は、使用前に炒めることで余計な水分を飛ばすと良いでしょう。

冷凍野菜や新玉ねぎの影響

冷凍野菜を使用する場合、解凍時に付着している氷や霜が溶け出し、シチューを水っぽくすることがあります。

また、新玉ねぎも普通の玉ねぎに比べて水分量が多いため、同じ量を使用しても水分が多くなりがちです。

加える水の量を減らしたり、新玉ねぎは量を調整することが望ましいです。

調理方法による水分過多

シチューを煮込む時間が足りない場合も、水っぽくなることがあります。

ルーを使って作る場合は、パッケージの表示の時間を参考に煮込むと良いでしょう。

蓋をしないレシピなのに、蓋をして煮込んでしまった場合も、水分が飛ばないので思ったより水っぽくなるかもしれません。

煮込む時間は、食材にもよるので一概には言えませんが、15分以上を目安にじっくりと煮込むことが多いです。

ルーの投入タイミング

ルーで作る場合、ルーを加えるタイミングも、シチューの質に影響します。

煮込む時と同じで、ルーを入れるタイミングについては、自己流にせず、商品パッケージの手順に従うようにしましょう。

ルーは、火を止めてから加え、よくかき混ぜてとろみがつくまで煮込む方法が一般的です。

正しいタイミングと手順を守ることで、理想のシチューを作ることができます。

ルゥを使わずに炒めた野菜に小麦粉を絡めて作るレシピや、ホワイトソースから作るレシピもありますが、どの方法で作る場合も、レシピのタイミングや量の通りにできているか、チェックしてみてくださいね。

まとめ

シチューが水っぽくなってしまったときは、小麦粉と水を1:3の割合でよく混ぜ、少しずつ加え、弱火で少し煮込む方法が手軽でポピュラーです。

バターと小麦粉を1:1で混ぜたブールマニエを加える方法も、水で溶いた小麦粉を加えるのとほぼ手間は変わらないので、冷蔵庫にバターがあれば、ぜひ試してみてください。

この他に、チーズを加えて風味を豊かにする、煮詰めて濃度を高めるなどもあるので、自分に適した方法を見つけて調整してくださいね。